2019年6月8日 Yuichi Ishida

不安定の恩恵

国連職員はいわゆる契約社員のようなもの。たとえ正規ポストだとしても現状だと募集段階で1年以上の契約を見たことがありません。

国連職員になるには、難しいテストを受けて、受かればローテーションで世界中の事務所で働く、的なイメージを持っている若い方が多いのですが実際は違います。

空席応募の場合だと、超ピンポイントの仕事に100倍以上の倍率を突破してようやく手に入れた正規ポストも1年で終わることもあるし、運が悪ければ1年未満で終わるかもしれないし、それはわかりません。安定性のカケラもありません。

でも不安定な状態ってバランスボールに乗っかってるようなイメージだと思うんです。バランスをとっている時って、普段使わない小さな筋肉まで総動員して小さな揺れやショックを吸収しています。キャリアも、不安定な期間雇用を続けて行くと、それに対抗する筋肉みたいなものができてきます。

現状の契約の終わりが想像できるから、結果を出そうと必死になれるし、日々新しいスキルや経験を培って、数年後にはバージョンアップした自分になっている。仕事がなくなる恐怖感をシカトする自信がついてきます。「俺を採用しない世の中なんて見る目がないな」くらいの上から目線で入れば無職中ものんびり温泉へ行ったり、旅行もできちゃいます。

ジェットコースターは、事前にシミュレーションをしておくと怖さが軽減するそうです。

明日はどうせ誰にもわからないのだから、自分のやりたい道へ進みましょう。

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Yuichi Ishida

Yuichi Ishida | Videographer, Photographer | 石田裕一、国連機関勤務。ビデオグラファー・フォトグラファー。